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2017/06/19

大人の積み木と宮川



積み木は
人気がある商品の一つです。

木箱にぴったり収まるように作っていますので、
買っていただいたお客様から、
元に戻せなくなってしまって、
しまえなくなってしまったとの声を聞くようになりました。

そこで、
全ての積み木が箱の中に収まっている状態を
写真を撮って、一緒に付けるようにしました。


ぴったり収まって、しまいにくくてすみません。
まあ、しかし、これが大工の技なんです。
ぴったりが、収まりがいいんですなあ。


木が持つ本来の風合いと色味を生かして

檜(ひのき)、
杉(すぎ)
楠(くす)、
栃(とち)、
欅(けやき)、
高野槙(こうやまき)、
桜(さくら)

を使って作っています。
7つの種類の木々、
それぞれが持つ風合いや色合いを楽しんでいただきながら、
木の手触りも感じてもらえたらと思っています。


最近この積み木を気に入ってくださった団体さんから、
伝統工芸である漆職人さんの匠の技を使って、
着色してみようとご提案をいただきました。


積み木全部を着色するのではなく、
このうち数個だけ朱や黒で着色されるそうです。

東京方面を中心に取り扱いされているようです。



さて、私がこだわりを持って使っている木々は、
地元三重県の地域材です。

三重県大台町は、
伊勢神宮へと続く神の川、「宮川」の源流を有します。


宮川は、平成27年に、
全国一級河川の水質現況で、
「水質が最も良好な河川」に選定され、
日本一に返り咲きました。

年間を通して降水量が多い大台町は、
豊富な水が山から染み出してきて、
川となって、
山々の木々を潤しています。


ウッドクラフト廣田では、
こうした日本一とも、神の川とも呼ばれる、
豊かで美しい宮川の恵みを吸収した木々を使うことに
こだわり続けています。

そして、素晴らしい地域の木々を
使わせてもらえていることに、
感謝しています。

2017/05/16

大工道具 ➖鉋➖


かんな(カンナ 鉋)

大工道具は美しいと思います。

昔に比べて、人の生活が便利になって、
いろんなことが自動でできるようになっても、
大工道具だけは
昔と同じままで変わりません。

もう大昔から、
完璧な形になっていたんでしょうねえ。

大工道具ほど
完璧なものはないって思います。


自分の作業に応じて
必要なサイズや形の鉋を
自分で作ります。

昔から大工はそうしてきましたから。

2017/05/01

生まれた土地の木に感謝しています。


生まれてから今までずっと、三重県の大台町に住んでいます。

田舎に暮らすというのは、大変なこともあります。
特に若い時は、仕事に一生懸命でしたから、
もっともっといろんな仕事がしたいと思って、
一度松阪に土地を買ったこともあるんです。

住むのは大台町が良かったんですが、
松阪にも工場を持っても

いいかなと思ったんです。

でも、仕事がどんどん忙しくなって、
とうとう松阪に出る前に、
その土地を売って欲しいという方が現れて、


結局ずっと大台町の、
この工場で仕事をしています。

もし松阪に行ったとしても
忙しくしていたんじゃないかなと思いますが、

大台町にずっと暮らして、
良かったなって思います。


近所に荻原神社というところがあって、
その神社の遷座祭の時に、

当時氏子総代をさせていただいていたこともあったり、
お世話になっている神社さんに
何か恩返しがしたいなあと思いましてね、

鳥居を奉納させていただきました。




宮司さんとは
ずっと親しくさせていただいております。

遷座祭は大抵20年に一度と言われていますが、

この先30年でも40年でも使えるように、
しっかり仕事をさせていただきましたので、

末長く使っていただけたらと思います。





「橋を叩いて渡る」っていう言葉があるでしょう。


僕はね、その橋だけじゃなくて、
その先に何があるかわからなくても、
取り敢えず突っ走って行っちゃうこともありますよ。

でもね、どうしてか分からないけど、
自分で「これはいける。」って思ったことはね、
案外スムースに行くものなんですよ。

2017/04/23

何かを作る時、木と話をするんです。

木は話してはくれませんが、
木目や色などで、
木は答えてくれます。

いつでも、どんな依頼が来ても、
すぐに施主さんの気持ちに応えるために
いつもしっかり準備をしています。

上の写真の木は、
昭和58年に山で切り出して、
それ以来、ずっとしっかり寝かせて
乾燥させています。

歪まないようにしっかり押さえをして、
十分に乾燥させることで、
家を建てたり、木工製品を作る時に
歪みが出ないんです。

この作業はとても大切で、
木を切る時にはいつもお神酒をかけて
木を植えてくださった先人に感謝して
木に感謝して、
切り出していました。


今は結構たくさんの木を乾燥させていますので、
これらの木を何に使おうか
考えながら作業するのが楽しいです。

作業はいつも
この作業場でしています。

見学も大歓迎です。
お電話であらかじめご予約ください。


朝は7時半から始めて、
10時頃一回休憩して、
立春から秋分までは昼に1時間半休憩して、
それ以外は1時間。

また3時に休憩して
午後5時に夜ご飯。
その後仕事に戻って9時に終了します。

それを60年やってきましたから、
今でも、ここで一人で仕事してても
その時間になると休憩します。

でも、
一人だとお茶飲んだらすぐに
仕事に戻っちゃいますけどね。

やっぱり他の人と色々話してると、
休憩も楽しいもんですよ。

2017/04/16

宮川小学校 10歳の記念

平成29年3月1日
宮川小学校の10歳になる子どもたちが、
ウッドクラフト廣田に遊びに来てくれました。

みんなで地域の人から学ぼうという企画で、
「思い出の作品づくり」を通して、
職場体験をしているんだそうです。

みんな一所懸命、木と向き合って、
それぞれ、いい経験をしてくれたようです。

そのあとで、宮川小学校の先生が、
みんなの感想文をまとめてくださいました。

あー、こんな風に感じてたんだなあ。
そうゆう風に思うんだなあと、
10歳でこうも立派な文章が書けるもんなんだなあと、
なかなかの文章力に感動しながら、
読ませていただきました。

大台町の子どもたちが、
これからも健康で元気に育ってくれることを
祈っています。

子どもたちからの感想文を、
いくつかここにご紹介します。
ご覧いただけたら幸いです。

いつもブログを読んでくださって、
ありがとうございます。





2017/04/08

大台町へ「積み木」と「椅子」を贈呈しました



29年3月15日、私が以前から
ずっと作っている「積み木」と、
子どもたちが使ってくれたらいいなと思って、
子ども用のサイズの丸い椅子を、
大台町へ寄贈しました。






木の肌は、子どもたちが触れることをイメージして、
しっかり研磨して、肌に優しいように仕上げました。



椅子の角でぶつけたりしないように、
丸椅子にしました。

また、椅子一つずつ、
少しずつデザインを変えていますので、
お気に入りの椅子や木の色、年輪の模様などを
探したりしてくれると楽しいだろうなと
思っています。


これから将来を担っていく子どもたちが、
健やかでたくましく育ってほしいなと、
願いを込めて制作しました。


                       <写真提供:大台町役場>


三重県のことを見てきた木なんですねえ。
みなさんに喜んでもらえたら嬉しいです。



町へお贈りするだけしか
考えていませんでしたのに、
大台町さんが、贈呈式を開いてくださって、
感謝状までいただきました。
本当にありがとうございます。

                       <写真提供:大台町役場>


贈呈式には
大台町の町長さんも
お越し下さって、
嬉しかったです。


子どもたちも嬉しそうで、
ありがとうございます。




<写真提供:大台町役場>


積み木は子どもだけでなく
大人にもいいそうですなあ。
この木箱にぴったりと収まるように
積み木一つ一つ、
元あった場所に戻すのが大変だそうです。

木箱が少し大きいと、
全部並べなくても収まるかもしれませんが、

ぴったりと治らんと、大工の技が活きませんので、
積み木はこれからも、木箱にぴったりのサイズですが、
戻した時の写真も添えるようにしました。




大台町のホームページにも、
3月15日の記事で紹介してもらいました。
ありがとうございます。
http://www.odaitown.jp/chocho/

2017/03/21

映像メッセージ


思いをビデオにまとめてみました。



ウッドクラフト廣田 WOOD CRAFT HIROTA
傘寿を前に長年培った大工の技を生かして仕事を続けています。
次々に湧いてくるアイデアを形にしたいと思っています。ますます意欲的に、機能的で魅力的な木工製品を、神の川と呼ばれる宮川のすぐそばで、地域の材木にこだわって作り続けています。


ご覧いただければ嬉しいです。


こちらはダイジェスト版です。


2017/02/02

経営方針

ウッドクラフト廣田 代表 廣田利夫

2017/02/01

大工道具 ➖鑿➖

大工道具ほど完成されたものはない。


時代は移り変わり、
今では
コンピューターを使わない機械が
なくなってきている中で、

大工道具は、
そのほとんどが、
今でも
昔となんら変わりないものが
使われています。




鑿(のみ)は、

本当に美しいと思います。




釘を使うのはダメです。

木と木をくっつけようと思うから
釘を使おうと思うのです。


しっかりと組まれた
木と木は、

空気中の水分を含んで、
に強固に、
隙間なく繋がります。